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2008年6月14日土曜日。天気は快晴。 場所は赤城高原、千年の森J-wingsサッカー場。 初日の僕らの試合は第2試合と第3試合。
第1試合で対戦している2チームが、僕らの初日の対戦相手だった。 試合を外から見ていると、たいして走っていない。
姿かたちは、見るからに「本当のおじさん」。 相手チームの人が僕らを見て、「年齢ごまかしてんじゃないの」と言っていたけど、
外見だけを見れば体型の違いは明らかだった。 「勝てるんじゃないの」「今年はいけそうだね」 口には出さないものの、そんな気持ち、そんな油断がいつの間にか、
僕らの心の隙間に入り込んでいた。
第2試合(40にとっての第一試合)前半に失点。 練習したプレスがぜんぜん効いていない。
本人はプレスをかけているつもりなのに、距離がありすぎて、 相手は自由にプレイできている。 ズルズルと下がる最終ライン。
中盤ががら空きとなって、そのスペースを使われる。 練習したことが、まるで生かされていない。 このまんまじゃ、いつもの大会と何一つ変わらない。
ハーフタイム。ヨージコーチの檄が飛ぶ。 「みんな自分の持っている力をすべて出そうよ。 一人一人が100%の力を出そう。
一人一人がやるべきことをきちんとやらないと、 チームが120%の力を出すことなんてできないよ」。 ヨージの言葉がみんなの胸に染み込んでいく。
後半、ピッチにたったみんなの顔つきは違っていた。
中盤からプレスをかける。ボールを奪う。 奪ったボールを素早く前線に運ぶ。
前線のフォワードがそのボールを追い、ドリブルで一気にゴールに迫る。 ついに得点。パルのシュートが決まった。まだまだ。まだ同点に追いついただけだ。
何度となくチャンスをつかみ、シュートで終わる。 前半、シュートチャンスがありながらも、 最後をパスで終わっていたのが、きっちりシュートで終わるようになっている。
再び前線にいいボールが。それに追いつくナイト。 ベンチからは「ナイト、GO!」「最後までやりきれ!」という声が
怒号のように響く。ゴール! 先制されながら、それを逆転しての勝利。 大会初日、初めての勝利。初めての逆転勝利。
その勝利は、僕らみんなに勇気と自信を与えてくれた。 「俺たちだって、やればできるんだ」
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