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ホーム > 小林サッカー教室概要 > 受講生の声 > 「大人のためのサッカー教室」を始めたわけ
 
  主催者もある意味「受講生」  
〜このサッカー教室は、自分がサッカーを教えてもらいたくて作りました 
  
■サッカー初心者が立ち上げた「大人のためのサッカー教室」 

サッカー、見るのは大好き。でもプレーするのはチョット、、、。
 サッカー好きは多くても「プレー」も「観戦」もという両刀使いは少数派ではないか。
野球の場合、日本人男性の90%がプレーを楽しめる。
それがサッカーとなるとその割合は大幅に減ってしまう。
ゴルフ、スキーと比べるとサッカーは大人になって始めるスポーツではないというイメージがある。
が、本当にそうだろうか。
 
 何を隠そう「大人のためのサッカー教室」を立ち上げた私は、
Jリーグがスタートしてからサッカーの魅力にとりつかれた「にわかサッカーファン」。
 Jリーグブームでサッカーの魅力にはまり、ドーハの悲劇の翌月に草サッカーチームにも入団。
それから4年間というもの。片道1時間かけて、
ゴールポストもない河川敷でミニゲームに興ずるのが、日曜日の生活習慣となった。
 20代前半の週末をサッカーに費やした割に、テクニックはというと、キックもトラップもお恥ずかしい限り。
 サッカー経験者の仲間に教えられた練習メニューをやり続けたわけだが、
いざ試合となると自分がチームの役に立っている気がしない。
パスを繋ごうという意志はあるものの、敵が近づくと怖いので、ボールを遠くに蹴飛ばすだけ。
 運動能力が高ければゲームを繰り返すだけでも上達するが、低い人間は向上も遅い。
当然レギュラーから外れ、チームのお味噌状態に。試合しても辛い気持ちを重ねるばかり。
  
  
■「練習」ってこんなに面白かったんだ 


 普通はココで挫折してサッカーを止めるのだろうが、時はまさにフランスW杯。
サッカーバブルの絶頂だ。何とか僕もうまくなりたい。
悶々としていたところ、縁のあった日本女子サッカーリーグ某チーム・元監督が一日稽古をつけてくれることになった。

 新鮮だった。試合は楽しいけど、練習はきついもの。「部活」の記憶からスポーツにそんな印象を持っていた。
 が、練習がつまらないのは、メニューが貧しいかったんだなあ。
 プロコーチによる「練習」は、それ自体がある意味「試合」以上に魅力的だった。
 何よりボールに触っている時間が長い。
 例えばサッカーでもっとも多用される「インサイドキック」。
片足を90度外向きに開いた状態でボールを押し出す=日常生活の中では全く用いない体の動き。
 一連の動きをいきなり真似しても、体のバランスを崩すのがオチ。

 5つの要素に分解して、1つ1つの動きを体に覚えこませる。
1、足のどの部位でボールを蹴るか
2、ボールを蹴らないほうの足の置き方
3、足を後ろに引いてから、再びボールにぶつけるまで
4、足がボールにあたった後の動き
5、上半身の動き。特に手の使い方

それぞれができるようになったら、ようやく一連の動きとして蹴ってみる。
うまく蹴れなかったら、
「足の当たる場所がずれていた」
「蹴り足はよかったけど、上半身のバランスがおかしかった」
などと、どこが失敗の原因なのか指摘してくれる。

 同じテーマの練習に取り組む場合も毎日同じ練習では、いくら為になると言われても飽きてしまう。
 一つのテーマを徹底する為にも、毎日違う練習バリエーションがある。
 グループ分けしてのゲーム形式も多用され、子供の頃以来忘れていた、「体を動かす」ことの気持ちよさを思い出すことができた。
 ナイジェリアのワールドユース準優勝以来、日本の若年層のコーチの優秀さがメディアで語られる機会が増えた。なるほど日本の若い選手はこんな練習をしているのか。どうしたらもっとこんなトレーニングが受けられるのだろう。

 
  
■コーチングに飢えていた「フットボール難民」 


自分一人の為だけにコーチしてもらおうにもサッカーは集団競技なので、インターネットで同好の士を募った。
募集人数は1週間で埋まり、参加したほぼ全員がコーチに教えてもらうことのの魅力にはまっていった。
 応募者の殆どは資格を持ったコーチの指導を受けたのは初めて。
サッカーを学ぶ「場」を求めている大人は自分だけでなく、大勢いることに気がついた。
「単発でなく継続して欲しい」という声に押され、お調子者の僕は「サッカー教室」の継続開催に取り組むことになった。
 一番苦労したのはコーチの確保。
「資格あるコーチ」で週2〜3回勤務可能な方を探したのだが、
いずれのコーチも既に自分で面倒を見ているチームの活動で手一杯。(「暇のある」「優秀な」コーチは滅多に存在しない)
ほとんどのコーチは、今いるチームで手一杯という回答がほとんど。
一ヶ月で30人にオファーしたものの断られ続け、何とか23歳の若手コーチが応援してくれることになった。
 前例のない「大人の教室」は、大海原に船を漕ぎ出した。
 1999年11月に開校した「大人のためのサッカー教室」は、2003年11月の時点でもまだ続いている。
 登録会員は1500人。延べ受講者総数は2万人を越えた。
 最近では一ヶ月間に約60駒の授業を催行している。

 
  
■サッカーを始めた。毎日の生活が変わった  
失礼な言葉使いを許していただきたい。
 教室創設時の超初心者クラスには「こんなに運動能力の低い人がサッカーできるの?」
と頭を抱える運動音痴な方が大勢いた。
 最近そのクラスを母体に結成された草サッカーチームの試合を、審判をする機会があった。
「ボールにつまずいていた●●さんのキックフェイント」
「DFラインで、味方に叱咤激励の声を飛ばす◎◎君」
 始めたばかりの折の印象が強く残っているだけに、一つ一つのプレーが驚きだった。
「石の上にも3年」。
 テニスやゴルフを楽しみたい人には、コーチのレッスンが市民権を得ている。
 サッカーのプレーにためらいを感じている大人の皆さんに、「コーチに学ぶサッカー」が、お勧めの入り口であることを強調して筆をおろしたい。

ご拝読ありがとうございました。

「大人のためのサッカー教室」 事務局

(このコラムは「TVBros2002年11月9日号」29Pに発表された、連載コラムを大幅加筆したものです)
 
  
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