大人のためのサッカー教室

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見える風景、見えない風景
  
 

サッカーを・・・
テレビで見ていたら見られない風景がある。
スタジアムで見ていても、わからない風景もある。
サッカーを・・・
していないと見えない風景がある。

■ TVともスタジアムとも異なる、ピッチの中の光景

「テレビではセカンダリーの動きが全くわからないのでつまらない」
これはアメリカンフットボールで1970年代後半に不敗を誇ったピッツバーグ・スティーラーズのQB、テリー・ブラッドショーがスーパーボウルの解説中に言った言葉だ。
テレビの申し子とまで言われ、アメリカ人の70%は見るという超人気スポーツの中継を「つまらない」と切って捨てたこの発言はある意味で実に正しい。
アメリカンフットボールでは敵陣深く走り込んでロングパスを受けるワイドレシーバーと
それを阻止するコーナーバックの駆け引きやディフェンス側の二人のセーフティー(サッカーで言えばCBやリベロ)の動き方なんてのが面白かったりするのだが、残念ながらテレビには映らない。
結局テレビで見るスポーツ中継なんて所詮「オフェンス側の視点」で作っているわけだから、アメリカンフットボールのセカンダリーだのサッカーで言うディフェンスラインだのってのは、中継車のディレクターの選択肢にはないんじゃないか?

スタジアムでサッカーを見ると何が違ってくるのだろう?メインかバックスタンドの上方に陣取ると、ピッチ全体が見渡せるわけだから、好きなように見ればいい(できれば神戸、仙台、鹿島、埼玉、磐田、鳥栖なんかの専用スタジアムが良いね)。京都や湘南の「フラット3」に注目するのも良いだろうし、鹿島の4バックで両サイドはどういうタイミングで上がるのか「釣瓶の動き」とは何なのかを見極めても良いし、横浜の松田がいつ頃上がりはじめるかをワクワクしながら見るのもおすすめ。(下がらなかったら、もっとワクワクするけどね)
両方のチームがどれだけ3ラインをコンパクトに保つか、スモールフィールドを維持できるかってのもスタジアムじゃないとイマイチわかりづらい。ましてや大きく蹴り出されたサイドチェンジのボールが美しい放物線を描いてレシーバーの足下に収まるのは息を呑むほどのスペクタクルでこれはスタジアムじゃないと味わえない幸せ。

■ ピッチに立つとわかるプロのすごさ

しかし、その一方でスタンドから降りてピッチに立ってみると見えるものが一変する。いや、見えるものがなくなると言った方が良いかもしれない。
遠くは見えない・・・
対面の敵チーム選手しか見えない・・・
後ろは見えない・・・
パスを出そうにも味方がいない、見えない・・・
もしくは
足下のボールと地面しか見えない・・・
要はなんにも見えないわけですな。(サッカー選手はこういう状況でどうやって局面打開をしてるんだろう?)
さらにそれが初心者であったりしたら、ドリブルをしようにも足にボールがつかない、やみくもに大きく蹴ろうと思ってもボールは意図した方向とは違う所に行ってしまう。奪われたボールを取り返しに走ろうとすると、数メートルで足はもつれ転んでしまう。

「一体なにやってんだ、俺?」若い頃にはそれなりに動いた体が全くと言っていいほど動かずに、素早く寄せる場面では一歩足を踏み出すのがやっと。40過ぎたオヤジの体力はこんなもんかと自嘲気味に起きあがり、そしてサイドラインで交代をお願いする。

そして登場するのが 「大人のためのサッカー教室
(多少展開に無理を感じるかもしれませんが、これは一応「教室の感想文」でありますので、ご容赦を・・・)

■ 小林教室ではキックは具体的に足のどの部分を使うのから指導。
  足はどう振りかぶられ、どう当たり、どうフォロースルーされるのか。
 様々なアクションが「何故そうするのか」「どういう結果が生まれるか」という説明を分解して教えられる


サッカーに限らず、大人になってからの習い事に共通してるのは「モチベーションは自分で保て」ということ。
誰に強制されるわけでもない、大人になって始めるサッカーは自分の「やる気」が命。
「練習は嘘をつかない」なぁんてお説教じみたことは言いたくないけど、それが真実味を持って迫ってくる。
きちんとボールを蹴れなかった、ボールに足がきちんと当たることによってそれが蹴れるようになる、
プレッシャーのない状態といえども、ボールがコントロールできるようになると、
そこで顔が上がるんですよねぇ・・・これが・・・上がる。

そこで初めて見える風景があるんだなぁ〜
広いピッチに点在するプレーヤー達、迫り来るディフェンダー、その後ろに見え隠れする味方の姿・・・
それでも最初は見える範囲が狭いですね、それがボールコントロールできる度合いに従って範囲は広がります。

また、視界を広げる助けをしてくれるのがサッカー教室で得られる技術。
止める、転がす、押さえる、方向を変える等々
最初はトラップという言葉を使うのもおこがましいような、
自分の足がコンクリートの壁になったようにボールが弾んでしまうのが悲しかったのが、
スッと足下に収まる事があると自分が格段に巧くなったように感じるものです。
技術が身に付くに従って、そして背筋が伸びるに従って、様々な欲求が生まれますねぇ・・・

例えば戦術、攻撃スタイルそしてディフェンスシステム等々
ついこの間まで満足なトラップもできなかったのに、人は先のことしか見ないのだなぁと感慨深い。

ヒロ教室では、ボールを足のどこに当てるかという所から授業がスタートした。
インステップキックは具体的に足のどの部分を使うのか、
足はどう振りかぶられ、どう当たり、どうフォロースルーされるのか。
こうした初歩中の初歩から始まり、様々なアクションが
「何故そうするのか」「どういう結果が生まれるか」という説明つきで分解して教えられる。

子供の時の「教室」ではなかった「何故?」という理由と「動きの分解」は
大人の受講者にとって「理解を前提としたアプローチ」というメリットを生み出す。
すなわち、頭の中でイメージを生み出すことにより教えられた動き方をスムーズに実現できるわけだ。
教室には私も含めて40代の受講者が十数人いる。
こうした授業内容のおかげで「中年オヤジ」達は老獪にはほど遠いながらも少しずつ着実にテクニックを身につけている。

■ サッカーの見方が変わった

紅白戦、対外試合でのヒロ教室のシステムは4-3-3である


     CFW
LFW       RFW
   MF MF MF
LSB       RSB
    CB CB
      GK


サッカー教室に来ようというくらいだから皆サッカー好きで少なからず戦術ヲタであるわけで、練習後の反省会に於いても戦術論は大いに盛り上がる。

「4バック?だけどさー、日本にゃあロベルト・カルロスはいないわけでぇ〜・・・そんなに何度も上がり下りできないよなぁ〜」なんて、代表に関する発言の後に「俺なんかもサイドバックやってて一試合で3回上がるのが限度だぜぇ(下りるのヤだし)」という一言があると千鈞の重みが加わるってもんであります。

こうした経験を少しずつ持ってスタジアムに帰ってくると、やはりそこに見える風景はかなり違う。FW達のオフザボールの動きとボールのもらい方、DFラインと守備的MFの連携やマークの受け渡しの様子、セットプレー時の布陣やGKもしくはCBのコーチング等々。観戦ではボールの後を追い勝ちだった自分の視線が他の所に行っていることにも気づくわけです。

W杯直後に新宿のビル屋上で始まった小林教室も、冬期限定OPENのフットサル日比谷シティ(現在閉鎖)を経て、
今はフットサルプラザ BumB を中心に活動しています。

サッカーをしてみたい、サッカーを新たな視点でみてみたい、そんなあなたはぜひ!
声を掛け合いながらピッチを走り回り、打ったシュートが枠に行ったなら、そのカタルシスはエクスタシーにも似ています。
あなたも体験してみませんか?

爺On44

 

 
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