同じ教室に通い、同じコーチの指導を受けながらボールと親しんできたメンバーがひとつのチームになる。4月のチーム結成から5ヶ月。目標を大会での優勝に置いて練習、試合を重ねてきたO-30チーム。 結果だけを見れば、目標達成は叶わなかった。だが、その道程は一プレイヤーとしてとても刺激のある日々だった。均等の出場時間が与えられる普段の教室での試合とは違い、レギュラーポジションを確保するための切磋琢磨があり、チームとしての約束事を果たすための意識付けと技術が求められ、今の時点での力を出し切る明確な場が用意されていた。 30代になって、生のままの自分を試される機会なんてそうはないでしょ? 仕事場でそんな話をすると、たいていは失笑が待っていた。冷静に距離を測ればたしかにそうだ。単なる趣味で、余暇に体を動かすアクティビティの一種に過ぎない。けれど、この5ヶ月で残った手応えは大きな価値のあるものだった。 試合中に自分のプレーができるかどうかで悩み、チーム内でのポジションを考え、コーチの話に耳を傾け、他のメンバーとこのチームでのサッカーについて話し合う。茶化す人間は誰もおらず、グランドには常に真剣な楽しさだけがあった。月謝を払って、コーチにサッカーを習っている馬鹿な大人たちがとっても愛らしかった。 |